アニメ

機動武闘伝Gガンダム
(1994年4月15日〜1995年3月31日 全49話)
ストーリー
 未来世紀195年……。コロニー国家間の主導権を決めるために行われるガンダムファイトの第13回大会が開催され
た。ネオジャパンのガンダムファイター、ドモン ・ カッシュもまた、パートナーのレイン ・ ミカムラ、そして愛機シャイニン
グガンダムと共に地球に降りた。
 彼はガンダムファイトの優勝以外に極秘任務を帯びていた。兄キョウジ・カッシュが盗み出した最強最悪のMF、デビ
ルガンダムの捜索と回収。永久冷凍刑になっている父を救い出す為に、ドモンは各国のガンダムファイターと戦いなが
ら、デビルガンダムを捜し求める。
 そしてついに、新宿でデビルガンダムの手がかりを掴んだドモンの前に、一人の男が現れた。彼こそドモンの師にし
て、前回のガンダムファイトの優勝者、東方不敗マスター ・ アジア。敬愛する師との再会に涙を見せるドモンだが、何
とマスターは自らの意思でデビルガンダムの忠実な部下となっていたのだ! 
 白熱の師弟対決の行く末は? デビルガンダムに協力するマスターの真意とは? そしてドモンの前に現れた謎の
覆面ファイター、シュパルツ ・ ブルーダーの正体とは? 多くの謎と陰謀渦巻くネオ香港を舞台に、ガンダムファイト決
勝大会の幕が開く!
「それでは! ガンダムファイト! レディーーー…………ゴーーーーーーーーーッ!!」

 ロボットアニメの名作「機動戦士ガンダム」。放送後、多くの続編が作られたのですが、いずれも元祖を越える人気を
得る事は出来ませんでした。特にこの「Gガンダム」の前番組だった「機動戦士Vガンダム」は、初代ガンダムを作った
富野由悠季氏が監督を勤めたにも係わらず、視聴率、マーチャンダイジング共に振るわなかった。はっきり言って、失
敗作でした。「ガンダム」という作品そのものの灯が消えかけていた、いや、死に掛けていた。ガンダムファン誰もがそ
んな危機感を持っていた時、「Gガンダム」は始まったのです。
 放映当初は大不評だった。格闘ゲームブームに肖った「ガンダム対ガンダム」という構図。最強の存在であるはずの
「ガンダム」が何機も出て、しかもミリタリー性の欠片も無い、子供のお遊びのようなデザイン……。確かに、今までの
「ガンダム」とは違いすぎる内容でした。従来のガンダムファンがこの作品をボロクソに言う中、この番組に注目してい
た人たちがいた。子供たちです。従来のガンダムを知らない、見たことがない、ガンダムという作品をSDなどのパロデ
ィでしか知らない世代。なまじ「ガンダム」の呪縛に囚われていない分、子供たちは素直に、公平に見て、そして感じた
のです。「このアニメは面白い」と。
 その後、従来のガンダムファンも「ある男」の出現によって、このアニメに注目しました。問答無用の変態おさげジジイ
(笑)、素手でモビルスーツを破壊する男、史上最強の東方不敗マスター・アジア! このとんでもないキャラクターの
出現によって、ファンは悟った。「このアニメに理屈を求めてはダメなのだ」と(笑)。小ざかしい理屈も、「ガンダム」の歴
史も伝統も、このアニメには関係ない。純粋に楽しめばいいのだ、と。
 マスターの登場後、番組自体のテンションもアップ。その後の好調ぶりは、今なおこの作品のファンが多いことからも
分かるでしょう。ガンダムであってガンダムでない不思議な作品。ある意味、初代ガンダムを越えた唯一の「ガンダ
ム」。私は大好きです。

新世紀GPX サイバーフォーミュラ
(1991年3月15日〜12月20日 全37話)
ストーリー
 21世紀、コンピュータナビゲーションシステムを搭載した超高速レースマシン、サイバーフォーミュラによる
レースは、F1に代わる新時代のモータースポーツとして、世界中の人々を熱狂させていた……。
 14歳の少年、風見ハヤトはふとした事から父の開発したスゴウアスラーダのサイバーフォーミュラ、アスラーダGSX
のドライバーとして登録されてしまう。登録解除には時間がかかり、予選には間に合わない。ハヤトがレースのライセン
スを持っていた事もあり(バイクのだが)、スゴウチームはハヤトを自チームのドライバーとして迎え入れた。
 偶然ドライバーになったハヤトだったが、レースでは類まれなる才能を発揮。始めは素人同然のレベルだったが、
徐々に一人前のドライバーへと成長していく。亡き父の残したニューマシン、スーパーアスラーダ01もハヤトの大きな
力となってくれた。
 元F3のエリートレーサー、新条直輝。賞金稼ぎの草レーサー、ブリード加賀。謎の凄腕仮面レーサー、ナイト ・ シュ
ーマッハ。そして、ハヤトと同じ14歳の天才少年、カール ・ リヒター ・ フォン ・ ランドル……。数多くのライバルたちと
の出会いと戦いによって、ハヤトはさらに成長し、ついに優勝を賭けた最終ラウンド、日本グランプリの朝を迎える!

 「ガンダムSEED」の監督を努めた福田己津央氏の監督デビュー作で、当時のF1ブームに乗っかって作られた作品
です。企画が急に決まったため、ストーリーを練りこむ時間が足りなかったのか(笑)、初期数話は正直レベルが低い。
この番組初期のつまづきが、結局は放送打ち切りという結果になるのですが、中盤以降は開き直ったのか、一気にレ
ベルアップする。作画の向上、それまでの話が嘘のようなスピーディな展開、息吹き始めたキャラクター……。作品の
質の高まりに合わせ、アニメファンの人気もアップ。最終回は見事な大団円を迎えたのです。
 だが、一度高まったファンの熱は収まらなかった。続編を望む声が相次ぎ、後にOVAとして復活しました。「11(ダブ
ルワン)」(全6巻)、「ZERO」(全8巻)、「SAGA」(全8巻)、「SIN」(全5巻)」は、いずれも素晴らしい出来で、ファン
の評価も高い。ちなみに私は「SAGA」が一番好き。機械と人間の戦いと共存、という「サイバー〜」の基本テーマを描
いた名作です。
 CD、ゲームなどでもアナザーストーリーが数多く出ており、全てを把握するのはファンでも困難だといわれています。
私も集めるのに苦労しました。というか、出し過ぎだよ、絶対。しかもどれも面白いから、余計にタチが悪い……(苦
笑)

ギャラクシーエンジェル
(第一期 2001年4月8日〜9月30日 全26話)
(第二期 2002年2月3日〜3月31日 全9話・18エピソード)
(第三期 2002年10月6日〜2003年3月30日 全26話・51エピソード)
(第四期 2004年7月7日〜9月30日 全13話・26エピソード)
ストーリー
 600年前、突如起こった時空震(クロノクエイク)によって先文明は崩壊。生き残った人々は、惑星トランスバールを中
心に銀河文明の復興を行う。
 が、先文明の残した未知の遺産、ロストテクノロジーによる事件や事故が続発。これに対応すべく、トランスバール皇
国軍はロストテクノロジーの調査と回収を目的とする精鋭部隊を結成。ギャラクシーエンジェル隊と名付けられた美少
女ばかりのこの部隊は、ロストテクノロジーの脅威から人類を守るため、今日も銀河を駆け巡る……はずなんだけどね
(笑)。
 エンジェル隊の行くところ、なぜかいつもトラブルの嵐。彼女たちがトラブルの原因になる事も多く、巷では「ロストテク
ノロジー以上の脅威」と噂されているとか何とか……。いい男に振られても、軍上層部から白い目で見られても、給料
大幅カットされても、後輩のツインスター隊の方が高給取りになっても、それでもエンジェル隊は銀河を飛ぶ! なぜ
か? それが彼女たちの使命、というより飛ばなきゃ話が進まないから!(こらこら)

 このHPの掲示板のタイトル、「お気楽極楽」はこの作品のテーマから頂きました。
 設定は真面目なSFなのに、なぜか出来たのはギャグアニメ。それも、一度ネタが出たら放りっぱなしのトンデモギャ
ク。前のエピソードで銀河が崩壊したり、エンジェル隊が天に召されても、次のエピソードでは何事も無かったかのよう
に元通り。まさにやり逃げ状態。
 だが、一度この世界に嵌まると、抜け出せなくなります。ずぶずぶと腰まで埋まります。やがて
は全身、泥沼の底です。気をつけてください。マジです。
 第一期、第二期は文句無く傑作。第三期は監督が変わったせいもあり、少々「?」なところもありますが、全体的には
いい出来です。腹の底から笑えるギャグアニメではありませんが、なかなか侮れない佳作です。
 ちなみにこの作品は、小説やゲーム、漫画などでも展開しています。こちらは一種のパラレルワールドで、共通してい
るのは世界設定とエンジェル隊のキャラのみ。一番の違いはギャグではなく、真面目なストーリー物である事。私はア
ニメから入ったので当初は違和感がありましたが(笑)、今は慣れました。こちらもなかなかの傑作。

新世紀エヴァンゲリオン
(1995年10月4日〜1996年3月27日 全26話)
ストーリー
 時に、西暦2015年。セカンドインパクトという未曾有の大異変を乗り越えた人類の前に、恐るべき敵が出現した。
『使徒』と呼ばれるその敵には、人類のいかなる兵器も無力だった。
 15年ぶりに出現した使徒は、日本の第三新東京市に上陸。ここには使徒に対抗するための組織、特務機関ネルフ
の本部が置かれていた。同日、ネルフ総司令、碇ゲンドウの息子、碇シンジは父に呼ばれ、この町に来ていた。ネルフ
の作戦担当士官、葛城ミサトの案内でネルフ本部に連れてこられたシンジは、そこで紫の巨人と対面する。この巨人こ
そ、人が造り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオンの初号機だった。シンジはこれのパイロッ
ト、サードチルドレンとして呼ばれたのだ。
 3年ぶりに会った父は何も教えてくれない。何の事情も分からないまま、シンジはエヴァ初号機のパイロットとなり、
襲来した使徒をかろうじて撃破する。その後、シンジはなぜかミサトと同居するようになり(ミサトが強引にそうした)、第
三新東京市の中学校に通う事になった。
 碇司令を崇拝し、まるで機械のように命令をこなすエヴァ零号機のパイロット、ファーストチルドレン=綾波レイ。そして
ドイツからやって来た、気の強い天才少女、エヴァ弐号機のパイロット、セカンドチルドレン=惣流 ・ アスカ ・ ラングレ
ー。個性的な二人の少女と力を合わせ、シンジは使徒を次々と撃退する。多くの人々との出会いや友情が、内向的な
性格だったシンジを成長させていく……かと思われた。
 だが、シンジは知らなかった。エヴァと使徒の戦いの裏で遂行されている『人類補完計画』の存在を。そして、父ゲン
ドウの真の目的を。
 友人だった鈴原トウジとの望まざる戦い。綾波の死と再会。度重なる失態で自信を失ったアスカの自我崩壊。そして
友達だと思ったフィフスチルドレン=渚カヲルの裏切りと別れ……。これらの悲劇を経て、最後の使徒が消えた時、ネ
ルフ本部は地獄と化し、全ての人間に歓喜と恐怖をもたらす人類補完計画が発動する……!

 世紀末日本のアニメファンを一喜一憂させた伝説の作品。もちろん私もその一人でした。
 当時、コアなアニメファンのみにその名を知られていた『製作会社ガイナックス』と、監督の庵野秀明氏の認知度を一
般レベルにまで高めたアニメです。
 一種の社会現象まで起こしたこの作品は、とにかく『凄い』。作画、ストーリー、演出、キャラクター、音楽、声優陣、ど
れをとっても超一流の出来栄え。後のアニメにも多大な影響を与えており(後に紹介しているガオガイガーやナデシコも
その一つ)、ファンからは賛否両論の様々な意見はあるものの、アニメ史上に残る名作である事は間違いないでしょう。
 あまりに過密な製作スケジュールと膨大な内容のため、テレビ放送だけでは完結できず(最終二話はシンジの心理
描写のみであり、完全に視聴者を置き去りにしている……)、劇場版が製作されました。けど、こちらも製作が間に合
わず、総集編と新作の前半部分を春に上映し、残りの部分は真の完結編として夏に上映するというファン泣かせの事
をやってくれたのです。まあ、それでも見ましたけどね。
 完結編を見終わった後は、脱力したというか、頭の中がグチャグチャになってしまいました(褒め言葉です)。ホントに
凄い作品です。

勇者エクスカイザー
(1990年2月3日〜1991年1月26日 全48話)
ストーリー
『神秘で広大な宇宙……この宇宙に巣食う、悪のエネルギー生命体、宇宙海賊ガイスターが、人類の宝を狙
って地球に潜入した。しかし、破壊と略奪をほしいままにせんとするガイスター達の前に、敢然と立ちふさがる
ヒーローがいた。宇宙警察エクスカイザーである。これは、宇宙にはびこる悪と戦う、勇者エクスカイザーと仲
間達の物語である』(番組ナレーションより)

 エクスカイザー率いる宇宙警察カイザーズは、肉体を持たないエネルギー生命体である。そこで地球のメカと融合し、
巨大ロボットとなってガイスターと戦うのだが、彼らは地球についての情報を何も知らない。エクスカイザーが融合した
車の持ち主、星川家の長男コウタの協力を得て(彼はエクスカイザーの正体を知る唯一の地球人である)、ガイスター
が狙う地球の様々な『宝』を守るのだ。
 度重なる部下たちの失敗に、ついにガイスターのボス、ダイノガイストが前線に登場。対するエクスカイザーも新兵器
ドラゴンジェットを導入、最強のグレートエクスカイザーに合体し、宿敵ダイノガイストに挑む!

 ガンダムに勝るとも劣らないサンライズの傑作ロボットアニメ、勇者シリーズの第一弾。全8作にも及ぶシリーズの基
本路線は、ほぼこの作品で確立しています。
 全体のストーリーは、ほぼ一話完結方式。『宝』と呼ばれる物をガイスターが狙う。これをカイザーズが阻止する。これ
の繰り返しですが、このワンパターンともいえる展開が面白い。
 まず、カイザーズもガイスターも、地球の事はほとんど知りません。カイザーズの方には星川コウタという協力者がい
るので、何とか正確な情報を手に入れる事が出来るのですが、ガイスターはそうはいかない。テレビなどから発せられ
た『宝』と呼ばれる物なら何でも狙う。リニアモーターカー、電気、薬、映画、アイドル、夏休みの宿題やプール(要する
に『夏』そのもの)、タバコ、ナスカの地上絵、人間国宝の歌舞伎役者……。どれもツッコミどころ満載です(笑)。
 こうした様々な『宝』を巡るカイザーズとガイスターの攻防戦が面白く、単純明快かつ見てて楽しいロボットアクションを
見せてくれました。敵であるガイスター四将の漫才レベルのやり取りも傑作。ちなみに私のお気に入りは「俺はバカじ
ゃねえ〜」と言いつつ、やっぱりおバカなサンダーガイスト。あ、プテラガイストも(声と外見は)カッコ良くて好きだったな
あ(プテラのせいで声を演じていた小杉十郎太さんが好きになったし)。
 最終回は傑作。ダイノガイストとの最終決戦(カイザーズに逮捕される事を拒み、太陽の中に飛び込むダイノガイスト
がカッコいい! 悪役バンザイ!)の後、故郷へ帰るエクスカイザーとコウタの別れのシーンは感動モノです。安易なハ
ッピーエンドじゃないのが、またいいのです。

太陽の勇者ファイバード
(1991年2月2日〜1992年1月25日 全48話)
ストーリー
 西暦2010年。全宇宙の支配を目論むエネルギー生命体、宇宙皇帝(自称)ドライアスが地球に潜入。シュラとゾル
という二人の部下と共に、地球人のマッドサイエンティスト、ドクター ・ ジャンゴと手を組み、地球征服に乗り出す。
 同じ頃、アマノ平和科学研究所の所長、天野博士の作ったレスキュー用アンドロイドに、ドライアスを追って来た宇宙
警備隊のエネルギー生命体、ファイバードが乗り移った。天野博士から火鳥勇太郎と名付けられた彼は、博士が開発
したレスキュー用マシンと合体、巨大ロボットとなって、ドライアス軍団の戦闘メカに挑む。
 博士の孫のケンタとハルカ、そして警備隊の仲間であるサンダーバロンやガーディオンらと力を合わせて、ドライアス
の野望を次々と打ち砕くファイバード。だが、ついに自ら出撃したドライアスの圧倒的なパワーの前に最大のピンチに陥
る。しかしファイバードは負けない。新たな力、ファイヤーシャトルと合体し、グランバード、グレートファイバードにパワー
アップ。そして、全世界の命運を賭けたドライアスとの最終決戦が始まる!

 勇者シリーズ第二作。「エクスカイザー」の基本路線を受け継ぎ、より子供たちに親しみやすいキャラクターとして、勇
者ロボの基本形態を『人間』にしています。
 この作品の主人公であるファイバード、火鳥勇太郎は、勇者シリーズの歴史に残る人気キャラになりました。普段は
天然ボケなところもある優しいお兄さんだが、いざ戦闘となれば、等身大のアクションから巨大ロボ戦までこなす、まさ
にヒーローの中のヒーローと言ってもいいほどの大活躍。声を演じた松本保典氏の熱演もあり、魅力的なキャラとなっ
たのです。
 敵のドライアス軍団は、悪の組織の王道を行く連中ばかり。その戦力は強大で、何と一時はアメリカを征服しちゃい
ました。ボスのドライアスは、演じた郷里大輔氏の重厚な声とは正反対のスマートなデザインのロボットで、非常にカッ
コ良く、思わずオモチャを買ってしまいました(今は紛失したけど)。でもやっぱり、火鳥勇太郎のキャラの前では霞んで
いたなあ……。残念。

伝説の勇者ダ・ガーン
(1992年2月8日〜1993年1月23日 全46話)
ストーリー
 生命ある星が宿す神秘のエネルギー、プラネットエナジー。その絶大な力を求めて、ロボットマニアの宇宙人レッドロ
ンが地球を攻撃してきた。だが、自らの危機を察した地球の意志を受け、地球の守護者である勇者(エネルギー生命
体)が覚醒。地球の意志に選ばれた少年、高杉星児は勇者たちに指令を与えるアイテム、オーリンを手に入れ、ダ ・
ガーンをリーダーとする勇者達の『隊長』として共に戦う事になった。
 ダ ・ ガーン達の活躍によって、レッドロンは撃退された。だが、レッドロンはより強大な悪の手先に過ぎなかった。
デ ・ ブッチョ、レディピンキー、ピオレッツェと、次々と送り込まれる新幹部たち。そしてついに星児は、ビオレッツェの口
から真の敵の名を知る。その名は、オーボス。宇宙の誕生と共に生まれたと言われる正体不明の邪悪な存在。
 激しさを増すオーボス軍団との戦いの中、新たな勇者、ガ ・ オーンや、オーボス軍の雇われ幹部だったセブンチェン
ジャー(実はかつてオーボスに、守っていた星を滅ぼされた勇者)を仲間に加え、パワーアップするダ ・ ガーンたち。だ
が、ついにオーボス軍団の本拠地、オーボス星が地球に接近! 地球最大の危機の中、全ての生命の願いが奇跡を
起こす……!

 「エクスカイザー」から続く第一期勇者シリーズ三部作の完結編(といっても作品そのものに繋がりがある訳ではな
い)。今まで『協力者』に過ぎなかった少年キャラを『隊長』とし、戦闘でも欠かせない存在としました。この路線は、後
の勇者シリーズにも受け継がれていきます。
 今までの勇者シリーズでは、どちらかというとロボットのキャラの方が重点的に描かれていたのですが、この作品で
は人間側の方が重視されています(もちろんロボットキャラが軽んじられている訳ではない。いい意味で絶妙なパラン
スを保っている)。その結果、主役から脇役まで数多くの魅力的なキャラが生まれ、作品を大いに盛り上げた。特にヒロ
インの一人、桜小路蛍はその容姿と神秘的な言動から、非常に人気の高いキャラとなりました。私も大好きで、本放送
時には彼女が出ているだけで嬉しくなりました(バカだ)。
 作品そのものの流れは、今までの一話完結方式ではなく、一年を通した連続ストーリーものとなっています。第一期
勇者シリーズの中では、一番好きな作品。けど、オーボスの正体が最後まで分からなかったのが、不満と言えば不満
かな(オーボス星そのものという説もある)。

勇者特急マイトガイン
(1993年1月30日〜1994年1月22日 全47話)
ストーリー
 西暦2050年、未来都市ヌーベル ・ トキオ ・ シティ。数多くの悪に狙われているこの街を、そして世界を守るため、
旋風寺コンツェルンの若き総帥、旋風寺舞人が立ち上がった。彼は父の残した計画を引き継ぎ、超A I によって行動す
る巨大ロボット軍団、勇者特急隊を結成。自らも最強の勇者ロボ、マイトガインのパイロットとして前線に立ち、悪の野
望を打ち砕く。
「銀の翼に希望(のぞみ)を乗せて、灯せ平和の青信号! 勇者特急マイトガイン、定刻どおりにただいま到
着!」
 マイトガインは大活躍。だが、舞人の父が言い残していた「世界を狙う巨大な悪」もまた、動き始めていた。それに対
抗するた為、勇者特急隊も新たなロボ、マイトカイザーやマイトガンナーなどを加えパワーアップ!
「愛の翼に勇気を込めて、まわせ正義の大車輪! 勇者特急マイトカイザー、ご期待通りにただいま到着!」
 マイトガインとマイトカイザーが合体したグレートマイトガインの大いなる勇姿が空を飛ぶ時、いかなる悪も敗北する!
 だが、「巨大な悪」ブラックノワールとの最終決戦で、舞人は衝撃の真実を知る……。

 勇者シリーズ第四作。シリーズ初の『人間が造った勇者ロボ』が登場。だが、このお話の主人公はマイトガインでは
ありません。彼の主であり、若干15歳にして旋風寺コンツェルン社長&勇者特急隊隊長を勤めるイカしたナイスガイ、
旋風寺舞人なのです(実際、ガインは歴代勇者ロボの中でもトップクラスに影が薄い)。
 前作「ダ ・ ガーン」で行われた「人間キャラ重視路線」が大爆発したこの作品には、主人公の舞人以外にも多くの名
キャラクターが出演しています。ヒロインの吉永サリー、宿命のライバルであるエースのジョー(本名は宍戸ジョー……
どこかで訊いたような)、そしてウォルフガングやショーグン ・ ミフネなど、個性豊かな悪役たち(豊か過ぎる気もする
が)。彼らの活躍によって、この作品は痛快娯楽作として成功した。また、最終回のオチは必見。物語はハッピーエンド
なのに、私はあまりの衝撃で素直に喜べませんでした(嫌いじゃないよ)。
 ちなみにマイトガインへの合体シーンは、勇者シリーズでも屈指の出来。まあその理由の大半は合体時にかかる歌
のせいなんですけどね(笑)。あれは燃える!

勇者警察ジェイデッカー
(1994年1月25日〜1995年1月28日 全48話)
ストーリー
 小学四年生の友永勇太は、警視庁が極秘で開発した超A I を内蔵した巨大ロボット刑事、デッカードとふとした事か
ら友達になる。勇太との触れ合いの中でデッカードは『心』を持つ。警視庁に配属される際に『心』は消去されたが、死
の商人の襲撃からデッカードを救おうとした勇太の叫びが奇跡を起こし、デッカードの『心』が復活した。『心』を持ったデ
ッカードに命令できるのは勇太のみ。こうして勇太は世界初の少年警察官として、デッカードを初めとする「ブレイブポリ
ス」たちのボスとなったのだ。
 デッカードはジェイローダーと合体し、ジェイデッカーへと変形する機能も身につけた。ジェイデッカーを中心とするブレ
イブポリスは素晴らしい活躍を見せるが、彼らの前に『悪の心』を持った超A I ロボ、チーフテンが立ちはだかる。その
圧倒的なパワーの前に一度は敗れたジェイデッカーだったが、イギリスで開発されたデュークファイヤーと合体、ファィヤ
ージェイデッカーにパワーアップしてチーフテンを撃破した。だが、この大事件は、後に世界を揺るがす悪夢の始まりに
過ぎなかった……。

 勇者シリーズ第五作。ロボットが全然目立っていなかった「マイトガイン」の反省を生かしてか(苦笑)、今回はロボット
キャラを重視した作品となりました。人間以上に人間らしい心を持ったブレイブポリスのロボットたちはいずれも素晴らし
いキャラクターとなり、番組を盛り上げたのです。
 また、人とロボットとの共存、そして善と悪の心の問題についても真正面から取り組み、見事な回答を出している。ロ
ボットアニメという枠を超えた、SF作品としても完成度の高い作品です。唯一の欠点は、デッカードたちに匹敵するほど
の強烈な悪役がいなかった事かな(ビクティムやフォルツォイク親子もいいキャラなんですけどね)。


勇者王ガオガイガー
(1997年2月1日〜1998年1月31日 全49話)
ストーリー
 これは、人類存亡を賭けて戦う、熱き勇者たちの物語である…!(OPナレーションより。声は小林清志氏)

 21世紀、機界生命体ゾンダーの侵略が始まった。だが、その襲来を予測していた人類は秘密防衛組織GGG (ガッ
ツィー ・ ジオイド ・ ガード) を結成。元宇宙飛行士のサイボーグ、獅子王凱が、宇宙からやって来た謎のメカライオ
ン ・ ギャレオン&ガオーマシン(地球製)とフュージョンして誕生するスーパーメカノイド ・ ガオガイガーを中心とする機
動部隊が、ゾンダーに立ち向かう。
 人間のマイナス思念をエネルギーとして、人間を機界生命体へと変貌させるゾンダーメタル。このゾンダーメタルと相
反する力を持つ神秘の石 ・ Gストーン。ギャレオンと共に齎された無限情報サーキットであるこの石は、凱たち勇者ロ
ボの動力源でもあるのだが、まだ謎が多い。そして、Gストーンと同じ緑の光を放つ少年、天海護の正体は? カイン
の遺産と呼ばれるギャレオンに隠された真実とは?
 激闘の末、GGGはゾンダーの司令官パスダーを倒すが、ゾンダーの本隊である機界三十一原種が襲来。Jジュエル
の戦士、ソルダートJとキングジェイダーも参戦し、戦いは新たな局面を迎える……!

 「ジェイデッカー」から「黄金勇者ゴルドラン」「勇者指令ダグオン」を経て製作された、勇者シリーズ最終作。圧倒的な
メカアクション、練りこまれたストーリー、考え抜かれたSF考証など、子供向け番組とは思えない完成度を見せ、久し
ぶりに「面白い!」と思わせるロボットアニメでした。
 だが、当時はポケモンブーム最盛期。本来のターゲットである児童層には受け入れられず、視聴率も低迷。一時は番
組中断も噂されましたが(結局は杞憂でした)、これらの逆風に負ける事無く、スタッフは最後まで戦い抜いた。その苦
労が報われたのか、この作品は多くの高年齢層のファンを獲得。彼らの熱い声援に応える形で、番組終了後、続編で
あるOVA「勇者王ガオガイガーFIANL」が製作されました。全8巻、およそ三年間にも及ぶ制作期間を経て作られたこ
のOVAシリーズは、TVシリーズ以上の完成度で、ファンを大いに喜ばせた。
 ゲーム「第二次スーパーロボット大戦α」にも出演し、新たなファンを獲得。勇者王の伝説は、まだ終わらない……。


機動戦艦ナデシコ
(1996年10月1日〜1997年3月25日 全26話)
ストーリー
 西暦2195年。人類はその生活範囲を火星にまで広げ、平和な時を過ごしていた。だが、突如、火星に謎の無人機
械群が襲来。地球側から『木星蜥蜴(とかげ)』と名付けられたこの機械群は、瞬く間に火星を制圧。ボソンジャンプと
呼ばれる独自のワープ技術を駆使して、月や地球にまで攻撃を仕掛けてきた。
 地球最大の軍事企業体であるネルガル重工は、火星奪還のためのプロジェクトを発足。新型機動戦艦ナデシコを初
めとする新兵器の開発と、優秀な人材の獲得に動き出した。
 そして西暦2197年、ついにナデシコは完成。美少女艦長ミスマル ・ ユリカを初めとする優秀(?)なスタッフも集め
られ、ナデシコは火星に飛び立つ。スタッフの中にはユリカの幼なじみであり、火星の唯一の生き残りでもある少年、テ
ンカワ ・ アキトもいた。コック志望だった彼だが、人手不足のためにナデシコに搭載されている人型機動兵器エステバ
リスのパイロットになってしまった。ユリカを初めとする女性クルーからの熱視線を時にはかわし、時には受け止めなが
ら(笑)、やがて彼は自らの意志で戦場を行くようになる。
 戦いの中で明らかにされていくネルガルの真の目的と、木星蜥蜴の正体。火星に隠された超古代文明の遺産を巡る
戦いの中で、ナデシコの乗組員たちが出した結論とは? 取りあえず、確実に言える事はただ一つ、
「バカばっか……」(by ホシノ ・ ルリ)

 本格SFロボットアニメとして数多く生まれた「エヴァ」の後継作の中でも、トップレベルの完成度を誇る作品。ボソンジ
ャンプやディストーションフィールドの設定などは実によく出来ており、ディープなファンも納得させた。作画、ストーリー、
共に良質で、特にストーリーは劇中作の熱血ロボットアニメ「ゲキ ・ ガンガー」を上手くからめ、二転三転する面白い展
開を見せた。
 この作品で秀逸なのは各キャラクターの設定でしょうね。何しろ艦長のユリカが普段から「アキト、大〜〜好き!」と公
言している『恋する乙女状態』(アキト本人の意志はかなり無視されている)。他のクルーたちも個性大爆発。元声優の
お姉さんや、ロボットマニアの整備士など、普通の人の方が少ないという惨状(笑)。中でもオペレーターの天才少女ホ
シノ ・ ルリは、その可愛い外見と、コンピューターのように冷静だけど時折見せる少女らしさのギャップという「狙った」
キャラクター性がウケて、人気爆発。劇場版ではナデシコBの艦長として主役デビューを果たした(この劇場版はかなり
ハードな展開。アキト&ユリカファンは見ない方がいいかも……)。
 声優陣の熱演も特筆もの。特にユリカ役の桑島法子さんは、これが声優デビューとは思えない名演技を見せ、多くの
ファンを獲得。人気声優の地位を不動の物としました。

ZOIDS −ゾイド−
(1999年9月4日〜2000年12月23日 全67話)
ストーリー
 地球から、数万光年離れた宇宙に浮かぶ、惑星Z i (ズィー)。この星では、人間と金属生命体『ゾイド』が共存してい
た。優れたパワーを持つゾイドを、人間たちは戦闘兵器として改造。ゾイドはこの星の最強兵器として活躍していた…
…。
 ヘリック共和国とガイロス帝国。世界を二分する勢力は、緊張と平和の中を漂っていた。そんな中、砂漠に住むゾイド
好きの少年バンは、古代遺跡で小型のゾイドと、彼と共に眠る少女を発見する。少女はフィーネと名乗るが、自分の名
前以外、何も覚えていなかった。そして、少女と共に発見された小型ゾイドは、廃棄寸前だったゾイドと合体、復活させ
るという不思議な力を持っていた。バンはこのゾイドにジークという名を付け、彼が蘇らせたシールドライガーに乗り込
み、フィーネの過去を探す旅に出た。
 旅の途中で、傭兵アーバインや、運び屋ムンベイという仲間を得たバンたちは、フィーネの記憶から蘇った言葉「ゾイ
ドイブ」の意味を求め、各地の古代遺跡を探索する。だが、同じ頃、ガイロス帝国摂政、ギュンター・プロイツェンもまた、
古代ゾイド人の残した超科学技術を求めて、遺跡を荒らしていた。
 衝突するバンとプロイツェン一味。やがてそれは、全世界の命運をかけた戦いへと発展していく。世界征服を企むプロ
イツェンは、幼い皇帝ルドルフの命を狙い(これは失敗したが)、ついには帝国の実権を手に入れる。バンたちも共和国
軍の協力を得て、プロイツェンに立ち向かうが、強敵レイヴンの操るジェノザウラーの前に、バンのシールドライガーは
敗北する。だが、ジークの不思議な力で、シールドライガーはブレードライガーとして復活! 蘇った最強最悪のゾイド、
デスザウラーを倒し、世界に平和を取り戻した。
 それから2年後。平和だった世界で、謎のゾイドたちが暗躍。事態を重く見た帝国と共和国の首脳陣は、 国の枠組
みにとらわれず活動することができる特殊部隊「ガーディアンフォース」を結成。今や一流のゾイド乗りとなったバンとフ
ィーネもその一員となり、世界の平和を守るために戦うのである。

 「ゾイド」とは、トミーが開発した動物型メカのプラモデルの事です。簡単な構造と、モーターによって動くという特性が
受け入れられ、多くのファンを獲得。根強い人気を誇っています。
 ゾイドの公式ストーリーはガンダムのような本格的な戦記モノなのですが、このアニメは、公式ストーリーを元にしたオ
リジナルです(公式ストーリーにもアニメキャラのアーバインやムンベイは登場しますが)。で、このアニメ、動く、とにかく
動く! 番組予告でもPRしているとおり、動いて動いて動きまくっています。フルCGによって再現されたゾイドたちは、
本物の生物のように生き生きと、そしてカッコよく動いています。当初はフルCGということで戸惑っていたアニメファンも
いましたが、やがてその迫力に魅了され、人気は高まりました。
 ストーリーも秀逸。単なる戦争ものではなく、古代文明やゾイドイブの謎などを上手にからめ、視聴者を退屈させませ
んでした。バンやフィーネ、アーバインやレイヴンなどのキャラクターたちも素晴らしく、名作といってもいい作品になりま
した。一年間の放送予定でしたが、好評により1クール延長され、続編も作られています。ゾイドは永遠に不滅です!

コードギアス 反逆のルルーシュ
(2006年10月5日〜2007年3月29日、7月28日 全25話+総集編2話)
コードギアス 反逆のルルーシュR2
(2008年4月6日〜)
ストーリー
 皇暦2010年。日本は人型兵器ナイトメアフレームを駆使する超大国・神聖ブリタニア帝国によって占領され、その植
民地「エリア11」となる。日本人は「イレヴン」と蔑まれ、ブリタニアの圧政に苦しめられていた。ブリタニアに立ち向かう
日本人もいたが、ブリタニアの圧倒的な武力の前に全て鎮圧されていった。
 ブリタニアの日本侵攻から7年後。物語はルルーシュ・ランペルージという少年と、謎の少女C.C(シーツー)の出会
いから始まる。ルルーシュはブリタニアの皇子だが母を何者かに殺され、妹ナナリーはその際に視力を失い、歩けなく
なってしまった。更に父である皇帝に日本に捨てられ、新しい居場所となった日本もブリタニアの侵攻を受ける。ブリタ
ニアに全てを奪われたルルーシュは、ブリタニアを激しく憎んでいた。ルルーシュはC.Cと契約を結び、他人に自分の
命令を強制出来る絶対遵守の力「ギアス」を与えられる。ルルーシュは黒い仮面で素顔を隠して「ゼロ」と名乗り、反ブ
リタニア勢力「黒の騎士団」を結成。その智謀とギアスの力で、ブリタニアに戦いを挑む。
 しかし、ルルーシュの前には多くの敵と試練が立ちはだかる。かつての友であり、今はブリタニアの軍人として高性
能ナイトメアフレーム・ランスロットを駆る枢木スザク。ルルーシュと同じくギアスを操る者たち。そして、ブリタニアの王
宮で共に過ごした兄弟姉妹……。
 友と戦い、兄弟姉妹をその手で殺し、増大するギアスの力に翻弄されながらも、それでもルルーシュは前へ進む。母
の仇を取り、妹ナナリーが安心して暮らせる世界を作る為に。彼が行く道の先にあるのは勝利か、敗北か?

 放映時はガンダムSEED以来、毎週の放映が待ち遠しくて、続きが楽しみなアニメでした。とにかく盛り上げるのが
上手い。黄金期のジャンプ並に上手い(笑)。毎回必ず見所を作り、三十分視聴者を釘付けにして、次回への興味を持
たせる。簡単なようでなかなか出来る事ではありません。奇跡の作品だと思います。
 しかしその内容は、ちょっと見る人を選ぶかも。まず主人公のルルーシュが普通のキャラではありません。仲間にさえ
正体を明かさず、目的の為なら手段を選ばず、仲間を捨て駒にしたり、戦争すら厭わない。どちらかといえば悪の側に
立つキャラで、アンチヒーローと言ってもいいでしょう。彼に共感を抱けるかどうかで、このアニメを楽しめるかどうかの鍵
になると思います。ルルーシュは非情なだけのキャラではなく、面白い部分もあるのでファンも多いのですが、それでも
一般向けアニメの主人公とは違いすぎますからね。ファンも多いけど、アンチも多い。こういうところもガンダムSEEDと
似ていますね。私はこういうアニメが好きなんだなあ(苦笑)。

涼宮ハルヒの憂鬱
(2006年4月〜7月 全14話(放送局によって放映された時期が違います))
ストーリー
「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力
者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
 高校の新入生の挨拶でこんなとんでもない事を本気で言った美少女、涼宮ハルヒに誰もが驚かされた。この物語の
語り部となる少年キョン(あだ名)もその一人である。
 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能と能力的には非の打ち所の無いハルヒだったが、その中身は普通の人とはちょ
っと、いや、かなり変わっていた。彼女は退屈な人生と人間達に飽き飽きしており、この日常を変えるような出会いと事
件を求めていたのだ。
 そしてキョンの何気ない一言によって、ハルヒは動き出す。ほとんど活動していなかった文芸部の部室をのっとり、S
OS団というクラブを勝手に作ったのだ。ちなみにSOS団とは「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」の略
である。その活動目的は宇宙人や未来人や超能力者を探し出して、一緒に遊ぶ事。半ば強制的に一員にされたキョン
は、驚くやら呆れるやら。唯一の文芸部員であり部室をのっとられた長門由希、容姿が可愛いというだけで連れて来ら
れた朝比奈みくる、転校生という事で勧誘された古泉一樹らも呆れているだろうと思ったが……。
 実はハルヒには、とんでもない秘密があった。彼女の秘密によって、キョンの平穏な日々は終わりを告げる。彼は自
分でも知らない内に、世界の運命を握る存在になっていたのだ。キョンはSOS団の仲間達と共に、不可思議な事件に
挑む事になる。彼の運命を変えたハルヒを除いて。

 原作は小説ですが、私はアニメから入ったのでこちらに掲載しました。小説も面白いので、未読の方はぜひ読んでく
ださい。谷川流さんは天才だと思います。
 このアニメを製作した京都アニメーションという会社は、以前からクオリティの高さで有名でしたが、この作品も素晴ら
しい出来でした。話の放映の順番を意図的に変えるという大掛かりなものから、キャラクターや場面の細かい描写まで
一切手を抜かず、原作を尊重しつつ、独自の表現も見せて楽しませてくれました。「射手座の日」はアニメファンなら誰
もが笑うと思います。
 ハルヒを始めとする個性的な、いや個性が大爆発しているキャラクターの中で、唯一の凡人であるキョンが物語の語
り部であり、鍵となっているという原作の設定を生かしているのもいいですね。平野綾さんや杉田智和さんなど声優陣
の名演技も楽しめる、実に美味しい作品。話数も多くないので、時間に余裕が無い人も楽しめるかと。こういう良質なア
ニメが地域限定放送というのは勿体無いなあ……。ゴールデンタイムで放映してもいい出来なのに。はあ。

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