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仮面ライダー
(1971年4月3日〜1973年2月10日 全98話)
ストーリー
城南大学の学生だった本郷猛は、その優秀な頭脳と強靭な肉体に目をつけた悪の秘密結社ショッカーによって、改
造人間にされてしまう。だが、脳改造の直前に脱出。人間の自由と平和を守る戦士、仮面ライダーとしてショッカーと戦 う。
仮面ライダーの活躍によって、ショッカーの日本征服計画は次々と失敗。ショッカーは対ライダー用の改造人間とし
て、カメラマンの一文字隼人を誘拐し、もう一人の仮面ライダーとするが、こちらも脳改造寸前で本郷に助け出されてし まう。一文字もまた、ショッカーの野望を阻止する為に戦う事を決意。ここに仮面ライダー2号が誕生した。
ダブルライダーの力は驚異的だった。ショッカー首領はゾル大佐、死神博士、地獄大使などの大幹部を次々と日本支
部に送り込むが、いずれも敗退。ついに首領は地獄大使の死と共にショッカー組織を放棄。アフリカ奥地に潜む秘密結 社ゲルダム団と結託し、新組織ゲルショッカーを結成する。
ゲルショッカーの怪人は、ショッカー怪人の戦力を遥かに上回っていた。だが、正義の魂を持つ二人のライダーは、強
敵たちを次々と粉砕。最高幹部ブラック将軍も倒し、ついに首領を追い詰める。そして……!
今更、説明するまでもない特撮ヒーロー物のチャンピオン。この作品が無ければ、宇宙刑事もメタルダーも戦隊ヒーロ
ーも無かった。偉大すぎる作品。
まあ今から見れば、特撮もショボイし、脚本にはかなり強引なところもあるし、ショッカーの作戦もワンパターン気味だ
し、と欠点は多い。だが、それでもこの作品の功績が色あせる事は決してありません。この作品についてアレコレ言う のは無意味。何も言わず、「特撮ヒーロー」の神棚に祭っておきましょう(笑)。 仮面ライダーV3
(1973年2月17日〜1974年2月9日 全52話)
ストーリー
ゲルショッカーは壊滅した。だが、組織の首領は生き残り、新たな悪の組織、デストロンを創り上げた。デストロンの
怪人ハサミジャガーによって父と母と妹を殺された青年、風見志郎はデストロンの罠からダブルライダーを助けた時に、 瀕死の重傷を負ってしまう。志郎の勇気に感銘したダブルライダーは、彼を三人目の仮面ライダー ・ V3として蘇らせ た。
V3の活躍によって、デストロンの陰謀は次々と阻止された。機械合成改造人間を率いる大幹部ドクトルGも、キバ一
族の長であるキバ男爵も、飛行能力をもつツバサ軍団の指導者、ツバサ大僧正もV3の敵ではなかった。
そして第四の大幹部、ヨロイ元帥との戦いの最中、V3の前に一人の男が現れる。彼の名は結城丈二。デストロンの
科学者だったが、彼の出世を妬むヨロイ元帥によって、裏切り者の汚名を着せられた男。復讐の鬼となった彼は、失っ た右腕に開発中のカセットアームを取り付け、ライダーマンを名乗り、ヨロイ元帥に戦いを挑む。果たして彼は、V3の敵 か味方か?
時はライダーブーム真っ只中。当然、ライダーの続編であるこの作品への期待も大きく、初回視聴率は関東で26.8
パーセント、関西では何と36パーセントをマークしました(もちろんこれはライダー史上最高の視聴率です)。この過剰と もいえる期待にスタッフは見事に応え、主演俳優の宮内洋氏を筆頭に、役者たちも熱演。作品をヒートアップさせてい きました。
そして番組終盤、ライダーシリーズでは異色の「復讐鬼」、ライダーマンの登場によって、この作品はクライマックスを
迎えます。このライダーマン、はっきり言って弱いです(笑)。敵によく捕まるし、V3の足を引っ張る事もしばしば。でも、 妙に味があるんですよねえ。演じた山口暁氏(故人)の熱演もあり、私も好きなキャラクターです。
第51話、プルトンロケットから東京を守るため、自らの命を犠牲にしたライダーマンに、V3は「仮面ライダー4号」の名
を送る。はっきりいって、私の中では「仮面ライダーV3」はここで終わってます(笑)。 仮面ライダーX
(1974年2月16日〜10月12日 全35話)
ストーリー
沖縄の水産大学生、神敬介はある日、謎の男たちに襲われる。彼らは敬介の父、神啓太郎博士の研究を狙う組織、
GOD秘密機関(GOVERNMENT−OF−DARKNESS ・ 暗黒政府)の工作員だった。父と共に瀕死の重傷を負った敬介 だったが、最後の力を振り絞った父の手によって、深海開発用改造人間 ・ カイゾーグとして復活。仮面ライダーXを名 乗り、謎のGOD機関を相手に戦うのだ!
仮面ライダーアマゾン
(1974年10月19日〜1975年3月29日 全26話)
ストーリー
南米アマゾンの密林。古代インカ帝国の末裔、バゴーは野獣と共に育った日本人青年、山本大介(アマゾン)に秘
宝 ・ ギギの腕輪を移植、改造人間とする。ギギの腕輪とガガの腕輪、二つの腕輪を手に入れた者は世界を征する力 を得る……。この言い伝えを信じ、一族を裏切り、ガガの腕輪を手に入れたかつての弟子 ・ 十面鬼の手から守るため である。
日本へ渡り、高坂教授に会えという暗示を残し、バゴーは息絶えた。密航し、日本に向かうアマゾン。十面鬼率いる
秘密組織ゲドンもまた、アマゾンを追って日本に上陸。危機に陥ったアマゾンはマダラオオトカゲの化身、アマゾンライ ダーに変身。ゲドンの獣人と激しい戦いを繰り広げる。戦いの末、ついにアマゾンは十面鬼を倒すが、ガガの腕輪は新 たな敵、ガランダー帝国のゼロ大帝の手に渡ってしまった……。
仮面ライダーストロンガー
(1975年4月5日〜12月27日 全39話)
ストーリー
悪の組織ブラックサタンに親友を殺された大学生、城茂は自らブラックサタンの改造手術を受け、電気人間となった。
そして、同じように改造されていた女性、岬ユリ子と共に脱走。仮面ライダーストロンガーを名乗り、ブラックサタンに宣 戦布告する。ユリ子もまた、電波人間タックルに変身、茂と共にブラックサタンと戦う道を選ぶ。
二人の活躍によって、ブラックサタンは壊滅した。だが、それは新たな戦いの始まりでもあった。魔の国からやって来
た13人の改造魔人、デルザー軍団の出現。歴代の大幹部級の力を持つ改造魔人の前にストロンガーは敗北。タック ルもその命を散らせた。
元ブラックサタンの科学者の手によって、改造超電子人間となったストロンガーは、デルザーの魔人たちを次々と粉
砕した。だがその頃、デルザー最強と呼ばれるマシーン大元帥の軍団が日本に上陸。デルザー軍団の大攻勢が始ま った。絶体絶命のピンチに陥ったストロンガーの前に現れたのは……!
一作品ずつ書いていてはキリがないし疲れるので(苦笑)、ここからは纏めていきます。
まずは第一期ライダーシリーズの残り三作品。メカニカルな面を押し出し、ライダー史上初の本格的ライバルキャラ ・
アポロガイストを出した「X」。Xと正反対の野獣アクションでファンの度肝を抜いた「アマゾン」。そして、シリーズの集大 成となった「ストロンガー」。いずれも魅力的な作品です。特にストロンガーの最終決戦は必見! デルザーの大攻勢を 止めるため、世界中から集まる仮面ライダーたち……。七人の仮面ライダーが一同に会するシーンは(最終回では素 顔の役者さんも全員集合!)、何も言うことありません。ただひたすらにカッコいい……! 仮面ライダー(スカイライダー)
(1979年10月5日〜1980年10月10日 全54話)
ストーリー
ハングライダーを愛する大学生 ・ 筑波洋は、ある日、悪の組織ネオショッカーに追われていた志度博士を助ける。だ
が、それによって洋もまた、ネオショッカーに狙われる身となり、怪人ガメレオジンによって瀕死の重傷を負ってしまう。 志度博士は、洋を助けるために敢えてネオショッカーに戻り、改造手術を施した。重力低減装置によって大空を舞う改 造人間、スカイライダーの誕生である。
志度博士と共にネオショッカーを脱走したスカイライダーは大活躍。ついには大幹部ゼネラルモンスターも倒した。だ
が、ネオショッカー大首領は、南米から新たな幹部、魔神提督を呼び寄せる。魔神提督は世界中からネオショッカーの 精鋭怪人を集め、一気に日本を侵略しようとする。その猛攻に、さすがのスカイライダーも大苦戦。だが、駆けつけた七 人の先輩ライダーの特訓により、スカイライダーはパワーアップ。ネオショッカーの強力怪人に立ち向かう!
仮面ライダースーパー1
(1980年10月17日〜1981年10月3日 全48話)
ストーリー
NASA(アメリカ航空宇宙局)の日本人研究員、沖一也は、惑星開発用改造人間の改造体に志願。コードネーム ・
スーパー1として生まれ変わった。それを知った闇の国家 ・ ドグマ王国はスーパー1の引渡しを要求。それを拒んだ所 長を始めとする研究員を皆殺しにした。唯一人生き残った一也は半年後、赤心小林拳を身につけ、変身の極意を体 得。仮面ライダースーパー1を名乗り、日本攻略に乗り出したドグマ王国の怪人たちに立ち向かう。
パワー、エレキ、冷熱、レーダーの各種機能を持つファイブハンドと赤心少林拳を駆使し、ドグマ怪人を倒すスーパー
1。最強怪人バチンガルも、大幹部メガール将軍も倒し、ついにドグマの支配者、帝王テラーマクロにも勝利した。だ が、スーパー1とは別にドグマの壊滅を喜ぶ者たちがいた。それはネオショッカー大首領、テラーマクロに続き、B52暗 黒星団が送り込んだ新たな悪の使者、悪魔元帥率いるジンドグマの面々であった……。
十号誕生! 仮面ライダー全員集合!(仮面ライダーZX)
(1984年1月3日放送 ・ TVスペシャル)
ストーリー
つかの間の平和を破り現れた、新たな悪。その名はバダン! その大幹部 ・ 暗闇大使(ショッカー大幹部 ・ 地獄大
使の従兄弟)は、時空破断システムを使って、全世界の壊滅を狙っていた。システムのエネルギー源であるバダンニ ウム84を運ぶトラックの前に、九人の仮面ライダーが立ちはだかる。
そして、九人ライダーとは別に、バダンと戦う男がいた。バダンに姉を殺され、自らも記憶を奪われ、パーフェクトサイ
ボーグにされた男、村雨良。復讐の鬼となった彼だが、V3、ライダーマン、スーパー1と出会い、自分と同じような運命 を辿った者たちの存在を知る。彼らの名は「仮面ライダー」……。
九人ライダーの奮戦も空しく、バダンニウムは暗闇大使の手に渡った。阿修羅谷の大要塞でついに時空破断システ
ムが起動する。それを阻止すべく集結した九人ライダー。そして、十人目の男も駆けつけた! 彼の名は、仮面ライダ ーZX!
第一次ライダーシリーズの終了から4年。再び巻き起こったライダーブームに後押しされて、新たな仮面ライダー(スカ
イライダー)が製作されました。
原点回帰を目指し、初期の一号ライダーを目指して造られたこの作品ですが、視聴率は奮わず、路線を変更。ストー
リーを単純明快なものとし、先輩ライダーたちを多数ゲスト出演させました。その結果、視聴率も持ち直し、次作スーパ ー1の製作が決定されました。「新しいライダー」を造ろうとしたのに、結局「過去のライダー」に頼ってしまう事になると は、皮肉な話です。でも先輩ライダーの出演が嬉しかったのも事実なんですよねえ。
続くスーパー1は、メカやら拳法やら、様々な要素をぶち込んだ、ある意味「新しいライダー」と呼ぶに相応しい作品と
なりました。ちなみにスーパー1のデザインは、ライダーの中でも一、ニを荒らそうほど、カッコいいと思います。
スーパー1の終了後も、新たなライダーを望む声は止まず、十号ライダーが誕生しました。ZX(ゼクロス)と名づけられ
たこのライダーはテレビ放送はされず、雑誌のスチール展開のみという、異色のストーリーを展開。スチール連載終了 後、ZXのテレビ出演を望むファンの声に応え、スペシャル番組が放送されました。ZXはファンの声が創り上げた仮面ラ イダーなのです。 仮面ライダーBLACK
(1987年10月4日〜1988年10月9日 全51話)
ストーリー
南光太郎と秋月信彦。二十年前の皆既日食の日、同時に生を受けた二人の青年は、共に育った親友でもある。だ
が、二十歳の誕生日、二人は暗黒結社ゴルゴムの手によって改造人間にされてしまう。五万年に一度の皆既日食の 日に生まれた者は、ゴルゴムの長である創世王の後継者、世紀王になるべき運命なのだ。神秘の石キングストーンを 埋め込まれ、光太郎は世紀王ブラックサン、信彦はシャドームーンとなる。
だが、脳改造の直前、光太郎は脱走。仮面ライダーブラックと名乗り、ゴルゴムの野望に立ち向かう。しかしそれは、
竹馬の友である信彦と戦う事でもあった……。
仮面ライダーBLACK RX
(1988年10月23日〜1989年9月24日 全47話)
ストーリー
暗黒結社ゴルゴムの壊滅から三年。南光太郎はヘリコプターのパイロットとして、新しい人生を過ごしていた。だが、
平和は永久には続かなかった。異次元世界 ・ 怪魔界からの侵略者、クライシス帝国が襲来。クライシスに捕まった光 太郎は変身機能を破壊され、宇宙空間に放り出された。死を待つばかりの光太郎だったが、奇跡が起こった! 体内 のキングストーンが太陽の光を受け、進化し、光太郎に新たな力を与えたのだ。クライシスの侵略から地球を守るニュ ーヒーロー、その名は仮面ライダーブラックRX!
打倒RXと地球征服のため、クライシス帝国は怪魔妖族、怪魔ロボット、怪魔獣人、怪魔異生獣の四大隊から最強戦
士たちを送り込む。激しくなるクライシスとの戦いの中で、RXはロボライダー、バイオライダーへの変身能力を身につけ る。人類と怪魔界、互いの生存権を賭けた戦いの行く末は?
「80年代に相応しいライダーを!」という企画から始まった「BLACK」は、企画当初は「仮面ライダー0号」と呼ばれ
ていました。この事からも分かるように「BLACK」は最新のSFX技術を導入しながらも、全体的に原点回帰を目指した 作品となったのです。シリーズ後半はライダーシリーズ屈指の名悪役となるシャドームーンが登場。番組を盛り上げま した。
「BLACK」は好評で、主人公はそのまま引継ぎ(これはライダーシリーズ初)、続編である「RX」が製作されました。
このRX、ビームサーベルを使う、「ライダー」なのに車に乗る、二段変身など、様々な新機軸をぶち込み、原点回帰を 目指した「BLACK」とは正反対の作品となったのですが、ファンの間では賛否両論を巻き起こしました。私は大好きな んですけどねえ。 真 ・ 仮面ライダー 序章(プロローグ)
(1992年2月20日 ・ ビデオ発売、レンタル開始)
ストーリー
夜の闇に紛れ、人々を襲う殺人鬼……。 ISS社研究所の研究員、風祭真は、自分がその殺人鬼だという夢を見た。
いや、夢というにはあまりに生々しい感触……。恋人の明日香愛に励まされるが、どうにも気は晴れない。殺人事件を 調べる真は、同僚の鬼塚こそが犯人だと知る。だが鬼塚は、真の目の前でバッタの怪人に変身! そして、真もまた ……。彼の体は鬼塚の手によって、バッタを元にした生体兵器に改造されていたのだ。あの夢は、同族である鬼塚が 送っていたテレパシーだったのだ。
鬼塚の背後にはISS社研究所の所長、氷室が、そして、世界的規模で暗躍する謎の複合企業体、『財団』の存在が
あった。そして生体兵器のデータと、真の身柄を巡り、C I Aまでもが介入してきた。果たして、真と愛の運命は?
仮面ライダーZO
(1993年春 ・ 上映)
ストーリー
「望月宏を守れ……」。深い森の中で眠る一人の男の頭に、何者かの声が届いた。そして一迅の風が吹き、男が目
覚めた。男の名は、麻生勝……。
同じ頃、宏少年は、異形の怪物に襲われていた。町1つを灰にし、執拗に宏を狙う怪物。絶体絶命の宏の前に、緑色
の怪人が現れる。怪人と怪物は激しい戦いを繰り広げたが、かろうじて怪人が勝利した。
怪人の正体は勝だった。彼は宏の父、望月博士によって、完全生物 ・ ネオ生命体の実験体であるZOに改造された
のだ。そして宏を狙った怪物こそ、ZOのデータを元に博士が完成させたネオ生命体 ・ ドラスだった。
ドラスとZO。二人のネオ生命体は、宏を巡り激しい戦いを繰り広げる。ZOに「宏を守れ」というテレパシーを送ったの
は誰なのか? なぜドラスは宏を狙うのか? 全ては最終決戦の果てに明らかにされる……。
仮面ライダーJ
(1994年春 ・ 上映)
ストーリー
フリーカメラマンの瀬川耕司は、ある日、山奥で木村加那という少女と出会う。だが彼女は宇宙からの侵略者フォッグ
にさらわれてしまい、耕司も命を落とす。地の底で地球を見守り続けてきた生命体、地空人はフォッグの襲来を知り、 耕司を蘇生させ、地球を守る戦士、仮面ライダーJに改造した(地空人は下半身が大地に根付いているため、戦うこと ができないのだ)。
フォッグの首領であるフォッグ ・ マザーは、千年に一度、大孵化を行う。そして、大孵化で産み落とした怪人の大軍
団で星々を滅ぼすのだ。大孵化の生贄としてさらわれた加那を救う為、フォッグの母艦へと向かうJ。彼の行く手にはマ ザーの子供である怪人たちが立ちはだかる。そしてマザーとの決戦、大地の力がJの体に奇跡を起こす!
テレビ放送後も新たなライダーを望む声は強く、様々な形でその姿を現しました。
ビデオ作品として作られた「真」は、原作者の石ノ森章太郎氏が長年描いていたライダー像を映像化したものです。ラ
イダーのデザインは「生物」そのものであり、ストーリーもテレビ放送という枠から解き放たれた為、非常にハードな作品 となっています。
そして、初の劇場用オリジナル作品である「ZO」は、ライダー初心者にも分かりやすいストレートな作品となっていま
す。「仮面ライダー」という作品を知らない人に見せるには、最適の作品でしょう。もちろん濃い目(笑)のファンが見ても 面白いです。
「ZO」の好評によって製作された「J」は、ライダーで初めて、そして恐らく唯一、「巨大化」能力をもつライダーです。ク
ライマックスの成層圏からのライダーキックは圧巻! 仮面ライダークウガ
(2000年1月30日〜2001年1月21日 全49話)
ストーリー
中央アルプスの九朗ヶ岳遺跡で、未知の古代文明の遺跡が発見された。調査隊が遺跡の中心に置かれていた棺を
開けると、そこに封印されていた戦闘種族グロンギの長が復活。調査隊を皆殺しにした長は、配下の怪人たちを蘇ら せた後、何処かへ姿を消した……。
遺跡からは謎のベルトも発見された。アークルと呼ばれるそのベルトは冒険家を名乗る青年、五代雄介の手に渡り、
彼を異形の戦士へと変身させる。
一方、東京ではグロンギの怪人たちが集結。バラのタトゥの女の指示の下、無慈悲な殺戮を開始する。ゲームのよう
に人を殺す悪魔たちに雄介は、「みんなの笑顔を守るため」に戦う事を決意。超古代、グロンギたちを封じた伝説の戦 士クウガに変身して、多くの協力者たちと力を合わせて、グロンギの怪人たちに立ち向かう。
原作者、石ノ森章太郎の死……。このニュースを聞いたとき、ファンは「仮面ライダー」も死んだのだ、と思った。もう新
たなライダーが作られる事はないのだ、と。
だが、石ノ森氏の「魂」は死んではいませんでした。彼の作品を見て育ち、彼の志を受け継ぐ者達の手によって、新た
なライダーが誕生しました。それがこの「クウガ」です。
新ライダー ・ クウガは様々なアイデアが盛り込まれています。まず、主人公の五代雄介は改造人間ではない。強大
な力を手にしただけの、普通の人間です。だが精神的には誰よりも強く、グロンギとの過酷な戦いの中でも、自分らし さを失わず、それでいて力まず、非常に面白いキャラクターとなりました。
クウガのデザインもまた、秀逸です。スカイライダーやブラックなどを見ても分かるように、新ライダーのデサインは一
号ライダーを基本ベースとする場合が多いのですが、スタッフは一号ではなく、子供たちに一番人気のあるストロンガ ーをベースにしました。そう、仮面ライダーは子供たちのヒーローなのです。その基本姿勢を明確にしたスタッフには拍 手を送ります。
ストーリー、敵味方を含むキャラクター、いずれも非の打ち所が無く、日本の特撮ヒーロー史上でも、一、二を争うほど
完成度の高い作品となりました。子供たちだけでなく、大人、特にお母さんたちの人気を集め(笑)、視聴率、マーチャ ンダイジングの両面で大成功を収めたのも当然でしょうね。 仮面ライダーアギト
(2001年1月28日〜2002年1月27日 全51話)
ストーリー
未確認生命体(グロンギ)による殺人事件の終結から二年……。新たな怪人による不可解な殺人事件が発生。対未
確認生命体用に警視庁が開発したユニット ・ G3(氷川誠が装着)が出動するが、新たな怪人たちにはまったく歯が立 たない。だがその時、闇の中から黄金の角を持つ戦士が出現。怪人たちから「アギト」と呼ばれた謎の戦士は、いとも 簡単に怪人たちを粉砕し、姿を消した。
アギトの正体は、津上翔一という青年だった。だが、これは彼の本当の名前ではない。彼は過去の記憶を失っている
のだ。なぜ自分がアギトに変身できるのか、彼自身にも分からない。それでも翔一は「みんなの居場所を守るため」、 怪人と戦う事を決意する。
警視庁より『アンノウン』と名付けられた怪人たちは、その後も殺人を繰り返す。どうやら彼らが狙っているのは、超能
力の資質を持つ人間らしい。だが一体、なぜ超能力者を殺すのか?
一方、アギトやG3とは別に、アンノウンと戦い続けている男がいた。彼の名は葦原涼。アギトの変異体 ・ ギルスへ
の変身能力を身につけてしまった男。やがて彼は、誤解からアギトと戦うことに……。果たして、三人の「仮面ライダ ー」の運命は? そして、謎に包まれたアンノウンの正体と、真の目的とは?
大好評だった「クウガ」の続編として作られた「アギト」は、様々な面でクウガよりパワーアップ。三人の青年を主人公
とし、彼らを中心とした群像劇となっています。
「既に仮面ライダーである男」、津上翔一。
「仮面ライダーになろうとする男」、氷川誠。
「仮面ライダーになってしまった男」、葦原涼。
この三人が、時に対立し、時に協力し合うという息も付かせぬ展開に、視聴者はのめり込んだ。さらに番組終盤には
第四の主人公とも言うべき男、木野薫ことアナザーアギトまで登場。最後の最後までファンを飽きさせることのない、良 質な作品となりました(まあ最終決戦は、イマイチ盛り上がりに欠けたような気がしないでもないのですが……)。 仮面ライダー龍騎
(2002年2月3日〜2003年1月19日 全50話)
ストーリー
ネットニュース「OREジャーナル」の見習い編集員、城戸真司は、謎の連続失踪事件を追っている最中、奇妙なカー
ドデッキを手に入れる。それと同時に、真司は鏡の中の世界 ・ ミラーワールドのモンスターに襲われるようになる。
危機一髪のところを秋山蓮という男と、神崎優衣という女性に助けられた真司は、二人からミラーワールドの存在と、
カードデッキの力でモンスターと戦う戦士、「仮面ライダー」の存在を知らされる。蓮もライダーの一人、仮面ライダーナイ トだった。モンスターから人々を守るため、真司も仮面ライダーになることを決意。仮面ライダー龍騎に変身する。
だが、真司は知らなかった。ライダーの最大の敵はライダーである事を。そして、十三人の仮面ライダーは最後の一
人になるまで、戦い続ける運命にある事を……。
「十三人の仮面ライダーによるバトルロワイヤル」……。製作発表会での、この作品の説明を聞いた時は、「おいお
い、大丈夫かよ?」と本気で心配しました。奇抜なデザイン、コンピューターゲームやカードゲームを意識した設定、ライ ダーの複数登場……。これでもか!というくらいにぶち込まれた「新要素」は、下手な作り手に掛かれば、作品を確実 に崩壊させるものばかり。番組当初は誰もがこの番組に不安を抱いていたのです。
だが、それは杞憂でした。それぞれの「願い」のために戦うライダーたちは、全員が非常に個性的なキャラクターであ
り、前作アギトをも越える群像劇を描き、多くのファンを獲得。カードを中心とした商品の売り上げも大成功し(私も買っ た。笑)、ライダーの歴史に新たな栄光の1ページを記したのです。 仮面ライダーファイズ
(2003年1月26日〜2004年1月18日 全50話)
ストーリー
九州から東京に向かって旅をする少女、園田真理。彼女の手元には父と慕うスマートブレイン社社長から送られてき
た鞄があった。その鞄を狙って、真理を襲う異形の怪人。真理は鞄からベルトを取り出し、偶然、その場に居合わせた 青年、乾巧に装着。巧はファイズと呼ばれる戦士に変身し、怪人を倒す。
同じ頃、交通事故に逢い、二年間も昏睡状態にあった青年、木場勇治は病院のベッドで息を引き取った。だがその
直後、木場は復活。彼は人間を越えた存在、オルフェノクとして蘇ったのだ。木場は自分と同じようにオルフェノクとして 覚醒した少女、長田結花と共にスマートブレイン社に招かれた。スマートブレイン社はオルフェノクたちの隠れ蓑であ り、オルフェノクは密かに、だが確実に仲間を増やしていた。人類を滅ぼし、自分たちが地球の支配者となるために。木 場はそんなスマートブレイン社の方針に反発し、人を守るために戦おうと決意する。
一方、東京にやって来た巧と真理は、旅の途中で出会った青年、菊池啓太郎の家に居候する事になった。巧たちは
ファイズのベルトを狙って襲ってくるオルフェノクたちを倒しながら、残り二本のベルトを探す。そしてオルフェノクのエリー ト集団、ラッキークローバーに苦戦する巧たちの前に、第二の戦士カイザが現われた。カイザの適合者となった草加雅 人はオルフェノクを異常なまでに憎み、その為に巧と対立する事も。
戦いの日々の中、三本目のベルト、デルタも発見された。ついに揃った三戦士。だが、オルフェノクの王の覚醒の時も
近づいていた。果たして、生き残るのは人類か、オルフェノクか? それぞれの種の存亡をかけた最終決戦が始まる!
平成ライダーシリーズ第四弾。今までのシリーズ以上に怪人サイドの物語が重視されています。オルフェノクを単純
な「敵」にせず、木場や結花たちなど人間との共存を考えるオルフェノク達を登場させる事によって、物語を勧善懲悪で はない、深みのあるものにしています。
この作品で特徴的なのは三本のベルトの存在でしょう。ファイズ、カイザ、デルタのベルトは「ある条件」をクリアした人
間か、オルフェノクであれば誰でも変身できます。これはなかなか面白い設定だと思います。ベルトを敵に奪われて、フ ァイズやカイザ、デルタが敵になってしまう事も少なくなかったのですが、この設定によりベルトを巡る攻防戦が非常に 面白いものになりました。玩具のベルトの売り上げはかなり好調だったらしいのですが、話を見ればそれも納得できま す。私も買っちゃったし(笑。買ったのはファイズとデルタのベルト。さすがにカイザまでは手が出せなかった。限定版の サイガやオーガのベルトは夢のまた夢……)。
魅力的なキャラと謎が謎を呼ぶ展開は、見ている者を退屈させず、一年間視聴者を楽しませてくれました。残念なが
ら全ての伏線を解消してはくれませんでしたが、それでもやっぱり楽しかった。私は好きです。…ん? どこかで書いた ような感想だな(苦笑)。 仮面ライダー剣(ブレイド)
(2004年1月25日〜2005年1月23日 全49話)
ストーリー
「ヒトが地球を制した背景には、進化論では説明できない理由が存在する」という仮定を唱え、その理由を究明するた
めに作られた人類基盤史研究所・BOARD。彼らは探求の末、ヒマラヤの奥地で生物の始祖ともいえる不死の生命体 『アンデッド』が封印された石版を発見する。だがある日、アンデッドの封印は何者かによって解かれ、逃走したアンデ ッド達は人間を襲い始めた。BOARDの所長・烏丸はアンデッドの再封印を行なう為、アンデッドの能力を参考にした特 殊装備『ライダーシステム』を開発。ギャレンと名付けられた1号機はBOARDのエリート職員・橘 朔也に、ブレイドと 名付けられた2号機は新人の剣崎一真に与えられた。
二人のライダーはアンデッド達を封印していくが、BOARDの研究所はローカストアンデッドの襲撃によって壊滅。更
に剣崎達とは別にアンデッドと戦う第三のライダー・カリスが出現。カリスに変身する相川始は人間ではなく、殺し屋と 恐れられた53番目のアンデッド『ジョーカー』だった。闘争本能のままにアンデッドと戦う始だったが、やがて剣崎と心 を通わせるようになる。
一方、アンデッド側も黙ってはいなかった。上級アンデッドの一人、ピーコックアンデッドは烏丸を操り、ライダーに対
抗するための新たなライダーシステムを開発させた。四番目のライダー・レンゲルに選ばれたのは高校生の少年、上 城睦月。彼は強さを追い求めるあまり、ライダーシステムに取り込まれてしまう。
交錯する四人のライダーの思惑。激化する戦いの中、ブレイドは最強のキングフォームへの変身を遂げる。だがそれ
は禁断の変身だった。そして明かされるアンデッド解放の真実と、真の敵の正体。人類滅亡へのカウントダウンが始ま る中、剣崎は過酷な運命を歩く決意をする。
『オンドゥル語』(剣崎役の俳優さんは当初は渇舌が悪く、第1話の「本当に裏切ったんですか!?」という台詞が「オ
ンドゥルルラギッタンディスカー!?」と聞こえた)や、第一クールの展開の遅さなど、マイナスイメージで語られることが 多い作品ですが、私は好きです。後半は大いに盛り上がったし、最終話の剣崎の決断は秀逸の一言。ヒーローらしい 決断だけど、とても物悲しい。彼こそ『仮面ライダー』に最も相応しい男かもしれません。
敵であるアンデッドも、人類を敵視する者もいれば、人類に味方したり共感する者もいて、その個性は私を楽しませて
くれました。特にBOARD理事長の天王寺は、演じた森次晃嗣さん(ウルトラセブンのモロボシ・ダン役が有名ですね) の名演もあり、この作品では一番好きな悪役でした。それだけに最期が呆気なかったのは残念。ラスボスだと思った のになあ……。 仮面ライダー響鬼
(2005年1月30日〜2006年1月22日 全48話)
ストーリー
古来より日本には、厳しい修行を積んだ末に、肉体を変化させるなどの超人的な能力を会得した『鬼』と呼ばれる者
たちがいた。 彼らは清めの音を発する武器を使って、人々を苦しめる魔化魍(まかもう)と呼ばれる妖怪と戦った。 この 戦いは現代も続いており、鬼たちは『猛士』(たけし)と呼ばれる組織を結成、力を合わせて魔化魍と戦っていた。
高校受験を目前に控えた少年・安達明日夢は、実家の法事で屋久島に向かう船上で一人の男と出会った。不思議
な雰囲気を漂わせるその男は、船から落ちそうになった子供を助け、颯爽と去っていった。
屋久島に着いた明日夢は、森の中で巨大なクモの魔化魍に襲われる。その時、明日夢の前に、あの船上の男が現
れた。男は奇妙な形の音叉をかざすと、鬼を思わせる異形の姿に変身、巨大グモを倒した。
男は猛士に所属する鬼の一人・ヒビキだった。彼との出会いを経て、明日夢の中で何かが変わり始めた。
高校に進学した明日夢は、ヒビキを通じて猛士の面々と知り合いになる。ヒビキと同じように魔化魍と戦う鬼、威吹鬼
(イブキ)や轟鬼(トドロキ)とも顔を合わせる。一見、穏やかな日々が続いていたが、魔化魍の出現率は日を負う毎に 増加し、世界の影では魔化魍を生み出す謎の男女が暗躍していた。
ある日、明日夢の通う高校に桐矢京介という少年が転校してきた。ヒビキの強さに父の面影を見た京介は、ヒビキに
弟子入りを志願する。彼の熱意は明日夢の心も揺さぶる。一方、とある場所に奇妙な森が出現。それは謎の男女でさ え恐れる現象『オロチ』の前触れだった……。
『完全新生』を謳ったこの作品は、ライダーシリーズとしては従来の作品以上に型破りな作品となりました。複眼が無
く、鬼そのものを連想させるその姿に加え、変身時に『変身』と言わず、当初はバイクも使用しない仮面ライダー(劇中 では『仮面ライダー』と呼ばれた事はありません)。主人公も、今までは若手の俳優が演じていましたが、今作ではベ テランの細川茂樹さんがキャスティングされ、完全新生というスローガンどおり、新しい事に挑戦し続けました。
しかし、この姿勢は視聴者にはあまり受け入れられなかったらしく、30話からはスタッフを一新。プロデューサーまで
交代するという異例の事態に、インターネットでは様々な噂や意見が流れました。細川さんも番組終了後に「不完全燃 焼だった」と発言しており、スタッフとしては無念の残る作品だったようです。
しかし、ヒビキと明日夢の関係を最後まできちんと描いた点は評価すべきでしょう。トドロキと彼の師匠ザンキとの絆と
別れを描いた話は傑作だと思っています。ガンダムシリーズもそうですが、シリーズものの宿命として、こういう異色作 が作られるのは必然であり必要だったと思います。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
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